普段はウィッグで過ごしていること

私は23歳に乳ガンになってから、5年間ウィッグをつけて日常を過ごしています。

一時期ステージ2bまで進んだガンは、薬物療法と手術、放射線治療のお陰でほとんど消えてなくなりました。

しかし、ガンが無くなってからもホルモン療法は続き、女性ホルモンを抑制し続ける毎日。

それがおそらく髪の毛が薄くなってしまった原因かと先生から言われました。

 

ホルモン療法は2種類行っています。

皮下脂肪に直接注射するリュープリンと毎日錠剤を1錠飲むタモキシフェンという薬です。

リュープリンは残り1年と少し、タモキシフェンはあと5年は残っています。

一番強いのはリュープリン。

これを使ってから一回だけ生理がきたものの、それ以降今まで生理はきていません。

生理がないって清潔だしお風呂やプールなども気にしなくてもいいし最高!

でもその反面、ホットフラッシュや突然気分が落ち込むなど更年期障害に近いものが現れるようになりました。

ただ、私はお医者様から聞いていたより症状は薄い気がします。

ホットフラッシュは急に体温が上がる症状ですが、汗をだらだら止まらなくなるほどではないし、

気分の浮き沈みはリュープリンを打つ前からありました。

 

一番私が悩まされていたのは、髪の毛があまり生えてこないということです。

薬物療法をした時に、一時髪の毛が全部抜けてしまいました。

また治療が終われば生えてくるだろうと思っていましたが、

中々生えそろわず、5年たった今でも脳天が薄いままです。

今私は接客の仕事に携わっており、身だしなみはまず一番に気を付けなければいけない部分だと思っています。

その為、普段からウィッグを着用し、自分の本来の髪の毛を隠して生活をしています。

 

困ることは多々あります。

①夏は暑い

湿気が多いと蒸れるので、汗をかくのでウィッグは洗いますが洗いすぎると痛むのですぐに買い換えます。

②頭痛がする

頭を締め付けるので位置によっては頭痛が止まらないこともあります。

③薄毛の原因かも…

これは予想ですが、日中常にウィッグを付けているため、頭の血行が悪くなり、

髪の毛が生えにくい原因の一つになっているのかなと思っています。

 

こんなデメリットもたくさんありますが、私がなんだかんだ5年続けているのはメリットも沢山あるからです。

①色々な髪型に変えることができること。

普段仕事などでつけているのは手入れがしやすくて、涼しいショートカットスタイルです。

でも遊びに行くときなどは服装に合わせてロングにしたり、髪色を変えてみたり、色々なパターンに付け替えます。

②身支度を早く整えられる

朝の出勤前、顔を洗い化粧を終わらせた後、次は髪の毛を結って…なんて今まではしていましたが、

ウィッグにしてからこれが劇的に変わりました。

なんてったって被って櫛で少し整える程度で、髪が整いますからね!

地毛と違い、ウィッグはあまり湿気などに左右されないので、ここはとても便利です。

メリットは大きく先ほどの2点ですね。

ガンになって悩ましいことも増えましたが、代わりに色々な髪型に変えられるなど楽しいことも増えました。

リュープリンが終了する1年後には流石に地毛が戻ってきてほしいですが、

元々癖っ毛で、ヘアスタイルにいつも悩まされていた私には丁度いいのかなとも思うのです。

 

2024.05.17